森の主

3/12
835人が本棚に入れています
本棚に追加
/219ページ
「夕飯に間に合わないと飯抜きかも」 「じゃあ早く帰ろ?」 俺が先に森の入り口に向かって歩いてると、下の子達が慌てたように急に走ってくる。 「「「おとーさん!!ダメ!!」」」 「は?」 下の子達の声に振り向き立ち止まると、木々の間からデカイ魔物が襲いかかってきた。 「がっ!?」 俺はそのまま魔物の攻撃をモロに受けて吹っ飛ぶ。 「「おとーさん!!」」 バキバキ!とぶつかった木を薙ぎ倒しながらもなかなか勢いが止まらない。 「がはっ!!」 さっきの場所からおよそ500m離れた地点にある大木にぶつかって、ようやく止まる。 俺は重力に逆らえずにそのままドサッと地面に落ちた。 ぐ…!なにが、起きた?…吹っ飛ばされた…?俺が? くそっ、油断してたぜ! 久しぶりに子供達と会って遊んだだけで気が緩むとは… 他の世界を経験してるから、この世界での危機感が薄れてきてるのか…?
/219ページ

最初のコメントを投稿しよう!