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「夕飯に間に合わないと飯抜きかも」
「じゃあ早く帰ろ?」
俺が先に森の入り口に向かって歩いてると、下の子達が慌てたように急に走ってくる。
「「「おとーさん!!ダメ!!」」」
「は?」
下の子達の声に振り向き立ち止まると、木々の間からデカイ魔物が襲いかかってきた。
「がっ!?」
俺はそのまま魔物の攻撃をモロに受けて吹っ飛ぶ。
「「おとーさん!!」」
バキバキ!とぶつかった木を薙ぎ倒しながらもなかなか勢いが止まらない。
「がはっ!!」
さっきの場所からおよそ500m離れた地点にある大木にぶつかって、ようやく止まる。
俺は重力に逆らえずにそのままドサッと地面に落ちた。
ぐ…!なにが、起きた?…吹っ飛ばされた…?俺が?
くそっ、油断してたぜ!
久しぶりに子供達と会って遊んだだけで気が緩むとは…
他の世界を経験してるから、この世界での危機感が薄れてきてるのか…?
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