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「…くそが!」
俺はすぐさまさっきの場所に走った。
「グガァ!!」
「う…あ…!」
「…にげ、ないと…!」
「う…お、おとーさん助けてー!!」
「おうよ!」
おそらく魔物の力を抑えきれなかったんだろう。
俺は驚異的なスピードで戻ってきて、その勢いのままデカイ魔物を蹴り倒した。
「ガッ…!?」
「ふぅ…大丈夫か?」
「「「おとーさん!!」」」
あのデカイ魔物の威圧感に気圧されてたのか下の子達が俺に抱きついてくる。
「なんだこいつは?攻撃される瞬間まで気配に気づかなかったぞ」
何事なかったかのように立ち上がった魔物を見て呟いた。
「…森のぬし」
「私たちはそう呼んでる」
「普段は奥から出てこないのに…」
え、森の主?この程度で…?もしかして、俺を縄張りを荒らす敵だと勘違いしてるとか?
「グガアァ!!」
「ひっ…!」
「お前らは先に帰ってろ、こいつは俺が倒す」
俺は無名を抜いて下の子達の肩を押す。
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