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「いくらおとーさんでも無理だよ!」
「…無茶」
「…お前らは俺を過小評価し過ぎだぜ」
デカイ魔物は俺達に向かって腕を振り下ろしてきた。
「せいよっ」
俺は無名でその腕を斬り飛ばす。
「グギャアァ!!」
デカイ魔物が後ろに仰け反りスキが出来た。
「チャンス」
俺は剣を鞘に納めてデカイ魔物の胸の一点を思いっきり蹴り抜く。
ツボ押し脚裏六式、昏倒急。
この図体じゃ腕の力じゃ足りんからな…
「グアァ!!」
「ちっ…!」
どうやら予想外に厚く、衝撃が伝わりきれなかったらしい。
再度同じ場所を狙って蹴り抜いた。
「ガ…!?」
流石に同じ場所を二回も蹴れば衝撃は伝わったらしいな。
ズズン!と音を立ててデカイ魔物は倒れた。
「よーし、帰るぞー…っとその前に」
俺はさっき斬り飛ばした魔物の腕を拾って倒れた魔物にくっつける。
魔物の回復力なら明日には元通りになるだろうさ。
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