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「もう私の家族や友達に嫌がらせをしない事、それを約束するなら許します」
「…嫌がらせ…だと?」
国王は真ん中の子の言葉にギッとクソ餓鬼を睨む。
「…ち、違うよ!ちょっとしたイタズラだよ!」
「…お前に『国王の息子』という力は腐敗させるだけだったらしいな…」
「違うんだって!本当だよ、俺を信じて!」
よくもまあヌケヌケとそんな事が言えるな、このクソ餓鬼は。
「この国の王としてお前に命ずる、20歳になるまで一切の権力の使用を禁止だ!」
「そ、そんなー!!」
おおー…勘当しないのはせめてもの慈悲か?
これでマトモになればいいんだけど…
大抵はさらに歪む。
そして、悪へ染まって………よくある小説の展開へと移る。
とはいえ現実でそうなるかは分からないけども。
子供達はうな垂れたクソ餓鬼を見てざまあみろ、と言わんばかりに笑った。
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