第1章

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春が過ぎて5月に入る頃、ろくに話しもしない別に興味もなかったので放置していた。佐倉がいきなり話しかけてきた。しかも名前で…。 「岬龍一。」 「はい?」 いきなりの名前呼び?俺の名前を呼んだことに驚いたのは、クラス中だが、呼んだ本人は、俺を真っ正面に見下ろして、机に、ノートを置いた。 「先生が、あなたに勉強見てもらえって、教えてくれない?」 「嫌だよ」 「追試なのお願い。」 この間のテストの日確か、こいつ休んでたよな…。 「お願いします。」 頭を下げられ逃げるを選択した。 廻りのざわめきも、うるさい。 「嫌だ。」 ゆっくりと立ち上がり、かばんを背負い帰る準備をしていく。
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