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春が過ぎて5月に入る頃、ろくに話しもしない別に興味もなかったので放置していた。佐倉がいきなり話しかけてきた。しかも名前で…。
「岬龍一。」
「はい?」
いきなりの名前呼び?俺の名前を呼んだことに驚いたのは、クラス中だが、呼んだ本人は、俺を真っ正面に見下ろして、机に、ノートを置いた。
「先生が、あなたに勉強見てもらえって、教えてくれない?」
「嫌だよ」
「追試なのお願い。」
この間のテストの日確か、こいつ休んでたよな…。
「お願いします。」
頭を下げられ逃げるを選択した。
廻りのざわめきも、うるさい。
「嫌だ。」
ゆっくりと立ち上がり、かばんを背負い帰る準備をしていく。
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