第1章

7/10
前へ
/10ページ
次へ
行こうと言われ、街に繰り出した。 ゲーセンやらショップを連れ回され、いつもなら近寄らない喫茶店でお茶をした。 佐倉は、楽しそうにチーズケーキにホークを刺して口に運ぶ。 「なぁ?興味ってなんだよ?」 「知りたい?」 「…」 「私に勝てたら教えてあげてもいいわよ。長距離で」 「おまえ、誰に勝負しかけてんのかしってんのか?」 「ええ、高2で全国優秀者。しかし高3になると部活も辞めて、就職しようとしてる。理由は、育ての父と義理のお兄さんの負担を軽減するため」 「おまえ…」 「父親は、海外」 「どうしてそんなことしってんだよ。」 「うーん。私に勝てたら全部話すわ。」 「その勝負受けた」 「じゃ 陸上顧問の竹中先生にお願いしとくわね。」
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加