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序章
俺は今、慣れ親しんだモルテンのボールを持ち中学のコートの真ん中にいた。
ボールをバウンドさせ、軽くゴールへ放る。
パスッという弱々しい音でゴールネットが揺れた。
「これからなんだな…」
そう呟き、空を見上げる。
中学校でいろんなことがあった。
笑ったり泣いたりした。
でも、それはもう思い出。
俺は今日から海明高校に入学する。
そしてハンドボール部にはいる。
必ず全国で優勝してみせる。
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