第1章

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「のんちゃん、ゆきちゃん、おいたは程ほどにね。ホントなら精進潔斎だから」 「…ち。としか」 「の、のんちゃん、離し…」 「このあと、宴会!のんちゃんはともかく、ゆきちゃんは絶対参加だからね!!」 ダメ押しのように、今度は扉を軽くノックして、外の気配が去っていく。 「小舅かあいつは…よく気がついたな」 「ふざけんな。もう、離してよ」 「ばあか。やめろとは言われてねえだろ?」 「あんたって、サイアク!!」 そりゃあ、和服ののんちゃんに見惚れそうになったし、まだ体に熱はくすぶっているけど! このあと宴会、言われてるのに!! 「ほどほどにすりゃあ、文句はねぇんじゃねえの?」 そう嘯いて、動きを再開されると、もう、逆らうすべなどなくて。 のんちゃんの手と唇に翻弄されまくって、着物を身につけたまま、熱を吐き出し。 袴だけを剥ぎ取られて、その熱を受け止めた。 「続きは、後でな」 楽しそうにニヤニヤ笑う顔を見て、いろんな意味で早まったかもしれないと思ったけれど。 それが割と嬉しいと感じている時点で、終わっちゃってるのかもしれないと、自分で自分にツッコミを入れた。
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