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「のんちゃん、ゆきちゃん、おいたは程ほどにね。ホントなら精進潔斎だから」
「…ち。としか」
「の、のんちゃん、離し…」
「このあと、宴会!のんちゃんはともかく、ゆきちゃんは絶対参加だからね!!」
ダメ押しのように、今度は扉を軽くノックして、外の気配が去っていく。
「小舅かあいつは…よく気がついたな」
「ふざけんな。もう、離してよ」
「ばあか。やめろとは言われてねえだろ?」
「あんたって、サイアク!!」
そりゃあ、和服ののんちゃんに見惚れそうになったし、まだ体に熱はくすぶっているけど!
このあと宴会、言われてるのに!!
「ほどほどにすりゃあ、文句はねぇんじゃねえの?」
そう嘯いて、動きを再開されると、もう、逆らうすべなどなくて。
のんちゃんの手と唇に翻弄されまくって、着物を身につけたまま、熱を吐き出し。
袴だけを剥ぎ取られて、その熱を受け止めた。
「続きは、後でな」
楽しそうにニヤニヤ笑う顔を見て、いろんな意味で早まったかもしれないと思ったけれど。
それが割と嬉しいと感じている時点で、終わっちゃってるのかもしれないと、自分で自分にツッコミを入れた。
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