第1部

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溺れる魚を探して 夜を俳諧する。 交錯するのは錯覚と確信と夢の時間だと。 誰が言うの。 パラレルするのは脳内世界の君自身。 睡眠は安眠ではなく。いつも寝不足気味で。 夜に誘われて。 深くさ迷う。 永遠を思うだけ。 月と星と暗い空に群青色の雲に 流れる曲と怪しく美しい女に 誘われ行く先は秘密の箱。 過ちはいつも過剰な欲望と星と月と。 群青色の空の見えない魅力に。 揺れる心はもうハイスピードでメトロノームじゃ計れない。 ランダムする。 常に。 求めては変えて。 鯉の成長を気長に待つほど、忍耐強さはないのだ。 優しくするから。貴方のソレをちょうだい。 でもタダじゃ嫌。 だって。 安くないから私の価値は。 でもサービスするよ。 だからお願い。 お兄さん。 寛容的なんて 優しいだなんて 同情なんて 触れられたならば 飛び出る。 意思とは関係なく。 妨げないで。 もう、探す間もなく魚は水面にすら影はなく。 破滅型の思考に 比較対象を探して 作るのは量産型の一般的な私益と無益。 信仰もなく。 足が動く。 飛び立つ燕の群を遠目で見ては記憶を消すだけで。 今日も溺れる魚を探して。 安眠を願う。 平和と退屈を混ぜ合わせて。 おや睡眠。
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