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その星の輝きに負けんとばかりに、爽やかな笑みがキラリと光る。
アルナイル学園のCMが、どこか辛気臭いと思ってしまうのは、私の心が腐っているからでしょうか。
ヒーローの適性があれば、来年からアルナイル学園に入学し、そこで3年の年月をかけて清く正しい正義の味方へと成長する。
その成長の結果が、この辛気臭さなのか。
「ふぅ、そろそろ、準備しよー」
ポテチを食べ終えて、一息ついたところで重い腰をあげる。
ついに、やってきました第一体育館。これから適性検査が始まります。
白衣を着た、5人の研究者らしき人達があくせくと働いております。
この検査は、初めに血を抜き、次に水晶に手をかざす。
あー、はやく家に帰ってゴロゴロしたい。正義の味方とか私がなれるわけ無いし。もう帰りたい。
出席番号順に並んでいるので、私の番は最後から数えたほうが早い。
「緊張するね」
お腹が痛いので帰りますーとか通用するかな。と思っていた時、いきなり前に並んでいた子が振り返り、話しかけてきた。
「えぁ!?そ、そうですね…」
や、やめてくれ、いきなり話しかけるのは。
心臓が飛び出るかと思ったよ。
「あ、やっぱり三神さんでも緊張するの?」
えぇ、人と会話するのは緊張します。
コミュ障故に。
「き、緊張しますよ」
思わず敬語になってしまったのは許してくれ。コミュ障故に。
「私もさぁ、もしかしたら適性あるかもって思うと夜も眠れなくてさー」
あ、そっちか!
ですよねー、分かってましたとも。
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