第1章

8/9
前へ
/16ページ
次へ
少しずつ、この状況を自分の頭の中で整理していく。 そして、1つだけ解ったことは、 こいつら、友達を作ろうとしてる……! おい、誰だよトイレとか言ってたやつ。ふざけたこと抜かしやがって。 全くもう。 考えてみれば、ソワソワしてたのは友達を作ろうとしてたから。 そうだよね。この学園に同じ中学の友達がいる確率なんて低いものね。 全く、どこのどいつだ。トイレだなんて勘違いしたやろうは。 とにかく。 私も、お友達をつくるぞおおお!! なにが、ぼっち万歳だ。 なにが、友達なんて出来なくても生きていけるだ。 なにが、笑わないから問題ないだ。笑われるのは私。大問題だ。 わたし、脱ぼっちする。 この流れに乗って、人生初のお、おおお友達を! まずは、周りから。 私の席は、窓側の列の2番目。左は窓。右は女子。前は男子。後ろは女子。 手始めに、隣の子を攻略していこう。 と、思っていたが、時すでに遅し。 私の右斜め前の子と楽しそうにお喋りをしている。 この会話に入っていくのは難しいぞ。 コミュ力Lv.1もない私には無理がある。 コミュ障なめんなよ! 次、前の席。 男子か。うーん、難易度高くないですか? 小学生の時、クソガキ(男)どもにからかわれてから人とコミュニケーションをとるのが憶測になっちゃったし。 クソガキのせいだ。1度着いたら落とせない汚れ並にしつこかったし。 という訳で、前の席は諦めましょう。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加