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息ができないくらいに、漣で身体の中がいっぱいになっていく。
「っつ、平気、か？」
「ん、ァ、漣、れ、ん」
大好きな人を呼ぶ声がものすごく切なげだった。
後ろから刺し貫かれるような格好で、自分から大胆に脚を広げて、ものすごく恥ずかしいけれど
背中で漣の体温を、その存在自体を感じられるのがものすごく嬉しい。
「んあっ！ 漣、気持ち、イイ？」
「っ、おまっ」
根元まで、全部を飲み込もうと、体重に任せると、ぶわりと肌が発汗して濡れていく。
それだけじゃない、中もぬかるんで、ゾクゾクと、いてもたってもいられないような快感が繋がった場所から全身に広がった。
「お前、知らないからな」
「れ、ん？」
意識が全て漣にしか向かわなくなっていくのがわかる。
「すげぇ、ひとりでお前のことばっか考えたんだ」
「あっ！ あァァァ、いきなり、そんな、ァ」
腰を掴んだ漣が奥を荒々しく占拠していく。抉じ開けて、もっと奥深くまで、漣しか知らない俺の身体の中をたくさん可愛がってくれる。
「俺の頭ン中でしてたこと、全部したくなるだろ」
「あ、ァ、ン、いいよっ、漣、いっぱいして」
振り返ると、男の顔をした漣がいた。
眉を寄せて、たまに息を詰めらせる。そんな時、いつも俺の身体を強く攻め立てていて、この中で、この内側で気持ち良くなってくれているって、すごく実感できた。
「いっぱい、して、欲しっ、俺も、ずっとして欲しかった」
「本当に知らないからなっ」
ぎゅっと抱き締めたまま、体勢が前のめりに倒れた。漣が全部を支えてくれて、転がってしまわないけれど、とても不安定な状態。
この身体を支えているのは、繋がって濡れた場所と、俺を抱き止めてくれている強い漣の腕だけ。
「あァァァっ！ 深い、よっ、あ、あ、だめっ」
危うい体勢なのに、絶対的な安心感がある腕の中で、漣に翻弄されて、漣に揺さ振られて、全部を独占されていく。
それがたまらなく心地良かった。
「ん、漣、大好き」
「っ」
揺れる視界の中で、一番伝えたい言葉を口にして、そのままキスで漣を独占する。
ふたりの間で奏でる蜜音と甘く乱れた呼吸が、とても嬉しくて、胸がいっぱいになった。
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