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歩いていくどこかに向かうわけでもなく駆け出した。
なぜかみやげれば離れの校舎の前にいた鍵を探さなきゃと足を踏み込む。
茶室から話し声が聞こえる。
クスクスと笑い合う二人の少女の声。
途切れれば、若い男の声。
開けることはしなかったここに詰まった遊客さんの秘密を私は知ってしまったから。
鍵を見つけて走りだし、図書館によった。
学校の歴史がかかれた冊子には、私の母が卒業した3年後に、そろばん、習字、茶道部が廃止されあの離れは封鎖されたと書いてあった。
詳しくは書かれてなかった理由に、美鈴は、ぱたりと冊子を閉じて、鍵を返しにいった。
鍵を返した後
ふと想う。もう何年も前に閉鎖された離れの鍵が大事に保管されているこの学校に寒気を覚えた。
~遊客さん~
失敗しました。まさか、ホラーに発展するとは。
びっくりです。
今度は、かわいい遊客さんにします。
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