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私は、言われた通りに、引き戸に篭り、様子をみていた。
入ってきたのは、綺麗な女の人だった。
「いらっしゃっいませ。 遊客さん」
先程と同じようにお辞儀をすると、若い女は向かい合い座った。
「はい。」
白津先輩は、茶をたて、私と同じように客にだした。
お茶を飲みおえると、遊客さんが立ち上がり、白津先輩の首筋に噛み付いた。
声を必死に押さえながら、白津先輩の制服がはだけていくのを見た。
その後は、目も耳も塞いで事が終わるのをじっとまつしかなかった。
先輩の声も女の声も聞こえなくなった。
いつのまにか眠ってしまったのだろう、目覚めると朝になっていた。
ボロボロになったしょうじ、茶道具 、
白津先輩はどこにもいなくて、私は、逃げだした。
学校に戻ると先生が、鍵はと言われ、ポケットを探るがみつからない。
落とした?と焦るが、戻りたくない場所にいくのは勇気がいる。
はっとして白津先輩をさがそうと校舎内を駆け回る。
しかし、白津という苗字も茶道部も存在しないと 2年の先輩達に言われてしまった。
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