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「本当にこうしていられるのは、蘭丸様のおかげーーー
それに、さくらのおかげでもあるのです。」
「そうですねーー
しかし、美加姫のお持ちの心根の良さがお館様の心に響くのでしょう。
わたくしなど、なんというものでもありません。」
蘭丸は、安土に戻り次第、弟の力丸から聞いたのかもれない、あの縁側での出来事をーー
はたまた、弟でも、そのようなことは報告しないのだろうか。
「蘭丸様は、嫁を娶らないのですか?」
「・・・姫!
突然、何を申される!?」
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