侍女の事情と姫

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「喜びがまた、わからないのです。 何がどう、喜びなのでしょうか?」 美加は何かを思い出し、また頬を染めた。 「もう、さくらったら。恥ずかしいでしょ。」 「わたくしは聞く方がいないものですから。」 さくらも恥ずかしくなり、うつむいた。 「その喜びは、蘭丸様からいただいたらよいのに。」
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