侍女の事情と姫

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「姫様、わたくしと蘭丸様では、身分が違い過ぎるのですよ。」 「あら、身分なんて、私なんかなーんにもないわ」 「しかし、姫様は、森家のご養女というお立場でしょ。」 「そうですが・・・。 でも、もともと何もないのです。」 美加がうつむき加減に、考え込んでいると、 「姫様、もうよろしいのですよ。 ただ聞いてみたかっただけなのです。」 とさくら。
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