侍女の事情と姫

9/24
前へ
/33ページ
次へ
さくらは、戦国の女。 何があっても悲しみでいきられないなんて、弱音ははかないはず。 しかし、本能寺の変の後、さくらが幸せになる要素はほとんどない。 いや、もしかしたら、安土城の焼失まで生きてないのかもしれない。 本能寺の変のときに、一緒に死ぬのやもしれない。 本能寺の変のときに、女は逃げてよいとなったが、本当にそうだったかなんてわからない。 逃げたところで、戦でいきりたっている男に襲われるかもしれない。 さくらは、逃げてよいと言われても、蘭丸とともに死を選んだのやもしれない。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

562人が本棚に入れています
本棚に追加