お茶会

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 よっちゃんと一緒にお城まで来た4匹。 「プヒー! プテトヌトがあるワン! 食べてもいいのかわん?」  パトが料理の乗った動物用の低いテーブルに近づくと―― 「パト、おすわり」  パトラッシュは反射的におすわりした。 「ふしぇ」  伏せるパトラッシュ。 「よち♪」 「プヒー♪  ってなんでママがここにいるんだわん!」 「アロアママだけじゃないよ。 今日はみんな来てるんだ」  よっちゃんが出てきて説明する。  改めてパトラッシュが辺りを見回してみると、アロアママのとなりにネロパパ、その二人の後ろに桂奈ママと幽界の門。  その門からちょうどぴよたそ譲とみなコサリン姫が出てきていて、その先で待っていた鬼のにおんさんと玉ねぎの onion さんが握手していた。 (onion さんは全身で握手していた。) 「あっちにいるのは誰でござるか?」  カイサルがパトが見ていた方向とは違う方を見ながら言った。  カイサルが見ていた方向には、会場の端っこで異界のお酒を堪能するでんさんとキュリサンさんがいた。  そしてその奥では妖怪学校の先生をナンパしようとする酒井に生徒たちが群がって何やらわいわいがやがややっていた。
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