第1章

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〈與side〉 俺達は完全に入学式を忘れていた。 入学早々から問題児やん! 與「千晃と宇野ちゃんでええやろ?」 千「うんっ!」 千晃はやっぱりかわええわ…。 コンコン…。 恐れ恐れに職員室の扉を叩くと声がした。 男「おーっ!待ってたぞ。」 背の高い男の先生が俺達の前に立ちはだかった。 男「お前ら入学式サボったな?」 怒られると思い俺達は同時に謝った。 「「「「「ごめんなさい!」」」」」 男「まぁ、いいよいいよ!俺も寝てたし。」 先生意地悪そうな顔で笑った。 男「俺は浦田直也。お前らの担任だ。よろしくな!」 よかった…。 馴染めやすい先生で 浦「はい。罰ゲーム!」 俺達の手の上にプリントが置かれた。 「「「「「え?」」」」」 浦「それ終わったら帰っていいよー!」 「「「「「えーっ!?!?」」」」」 浦「文句言わない!」 確かに、サボった俺達が歯向かえるはずがなく、結局プリントをやることになってしまった。 窓の外では曇り空が広がっていた。
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