253人が本棚に入れています
本棚に追加
〈伊藤side〉
宇「同じクラスだねっ」
実彩子と喜びあいながらクラスへと向かい扉を開けた。
開けた途端に皆が一斉にこっちを見た。
複数の男子達が私達の前まで歩いてきた。
男「おっ!名前なんて言うの?」
宇「宇野です。」
人馴れしている実彩子は直ぐに自己紹介をする。
男「いやいや。下の名前は?
宇「それ必要?」
急に態度が替わった。
男「もちろん!こっちの子も可愛いなぁ…。」
男は私の肩を掴んだ。
他の男は実彩子の腕と肩を掴んだ。
千「ぃ、ぃゃ…。」
誰にも聞こえないぐらいの声で助けを求めた。
宇「千晃に…。」
男「え?」
宇「千晃に触んなっ!!」
そう言って宇野ちゃんは男の腕を掴み投げ飛ばした。
床に叩きつかれた男は呆然としている。
それを見た他の男も少しずつ下がっていく。
宇「行くよっ!!」
実彩子は私の手を取り教室から出ていった。
最初のコメントを投稿しよう!