第1章

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〈伊藤side〉 宇「同じクラスだねっ」 実彩子と喜びあいながらクラスへと向かい扉を開けた。 開けた途端に皆が一斉にこっちを見た。 複数の男子達が私達の前まで歩いてきた。 男「おっ!名前なんて言うの?」 宇「宇野です。」 人馴れしている実彩子は直ぐに自己紹介をする。 男「いやいや。下の名前は? 宇「それ必要?」 急に態度が替わった。 男「もちろん!こっちの子も可愛いなぁ…。」 男は私の肩を掴んだ。 他の男は実彩子の腕と肩を掴んだ。 千「ぃ、ぃゃ…。」 誰にも聞こえないぐらいの声で助けを求めた。 宇「千晃に…。」 男「え?」 宇「千晃に触んなっ!!」 そう言って宇野ちゃんは男の腕を掴み投げ飛ばした。 床に叩きつかれた男は呆然としている。 それを見た他の男も少しずつ下がっていく。 宇「行くよっ!!」 実彩子は私の手を取り教室から出ていった。
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