第1章

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〈西島side〉 2人に追い付いた俺は疲れていた。 後は、屋上だけだから螺旋階段を淡々と登っていく。 與「どこ行ったんやろな…。」 真司郎が珍しく女の子に反応してると驚いているのは俺だけではない。 日高も同じ気持ち。 屋上の大きな扉を開けるとそこにはあの女の子達がいた。 寝っころがっている状態だったけど、ドアの音でビックリしたのか目を見開いてこっちを見ていた。 千「ぇ…。」 與「いた…。」 西「こっちもいた…。」 宇「誰だし…。」 超嫌そうな顔してるし…。 與「伊藤…千晃ちゃん?」 千「え!はぁ…。」 少しオドオドした様子で真司郎の質問に答える女の子。 與「で、宇野実彩子ちゃんやろ!?」 宇「え。まぁ。」 與「俺は與真司郎。よろしゅうな。」 宇「なにを言ってるの…?」 2人は本当に理解が出来ていないらしく口がポケッと開いている。 與「友達…な?」 千「はい!」 宇「え…。千晃ちゃん?」 千「実彩子も!」 宇「え?だって男……。」 そう言いながら目を泳がせた。 千「私いるし!」 宇(いやいやいや…!) 西「男投げ飛ばせたんだから!」 そのまま俺は足を踏まれた。
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