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公園の入口。
その向こうには公園のシンボルである大きな銀杏の木が見える。
丁度綺麗に色付いて、公園は美しい金色一色。
「うわぁ、なんか凄い……キレイ」
私がそう言って立ち止まると、浩介が突然私の手首を掴んで後ろに引っ張った。
「蒼葉」
「えっ?」
そう呟いて振り向いた瞬間、
「浩介ーッ。ここ、ここ」
って声が公園の中から聞こえた。
大きな銀杏の木の下には、こちらに向かって大きく手を振る野辺工の制服を来た男の子。
驚いたように浩介を見る。
近付いて来る、浩介の友達らしき男の子。
私……この人、知ってる。
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