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「3日か……途中に町とかはあるか?」
「小さな町があるっスね。そこで入国許可証を買わなきゃっスね」
そうだなぁ。俺一人ならごり押せるけど他はそうもいかんしなぁ。
「一晩野宿して明日の昼には町に着くと思うっス」
「食べ物もいっぱい買いましたし、少々ゆっくりでも大丈夫ですよ」
任務には可及的速やかにってあるんですがねぇ。
「このまま進もう。暗くなる前にキャンプを張るか」
潜入暗殺任務か……どうするかね。
鍵の回収も平行して行うとなると、ガチ装備になりそうだなぁ。
「はぁ……」
彡(=+)(=+)「すっごい溜め息。ヘーキヘーキ。なんとかなるなるゥー」
能天気な奴やなぁ(呆れ)。
「隊長、アッポー見せて」
「いいっスよー。ってあれ?通信っスねスピーカーにするっス。はいもしもーし」
『お、アルフレッドか?アマヤですもしもーし』
「「ソウスケ・アマヤ!?」」
『うおっ、ビックリした。もっさんいんだろ?スピーカーになってんな?重要なこと言っちゃうよ』
「平本伍長、拝聴しております」
『堅いなぁ。こりゃ軍曹の方針がよくねぇ。ま、それはいい。言うぞ。大陸特別治安維持部隊本部が爆破テロの標的となった』
「……爆破テロ、でありますか」
『このテロで職員3名が死亡、2名が重症、多数の国民が怪我をした。犯人は潜伏していた所をシュウ・ミシロが殺害した。だが問題はそこじゃない。犯人は持ち物から判断するに、シャガイ帝国の諜報員だったということだ』
「……諜報機関の指揮系統はどのようになっているでしょうか」
『皇帝補佐大臣直属ということになっている。今回の事件で国民への被害も出ている事から国王陛下は停戦破棄も考えておられる。先見として伍長には皇帝補佐大臣の調査を行ってもらう。こちらから問い詰めても諜報員の独断ということに揉み消されるからな。確実に大臣の王国への敵意を明るみにしろ』
「Sir!yes ,sir!」
『恐らく戦争となるだろう。なるべく無用な血は流したくない。伍長には暗殺も請け負ってもらうことになる。嫌な仕事ばかり押し付けて悪いな』
「いえ、自分は大丈夫であります」
『では報告を待つ。健闘を祈る!』
「Sir! yes ,sir!」
「通信終了っス」
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