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『さみしいね。』とか『本当の恋をしたらわかるよ』とか、よく言われるけど、29年間もこーやって生きてきたのに変わるとは到底思えない。
人とは違うなにかを見つけては、否定して、自分は知っている気になる。
それは相手のことを考えているんじゃない。
その人より少し上に立って安心したいだけなんだと学んだ。
そして、その事を告げるのは『心ない人』のすることなんだそーだ。
そう言われて私は学生時代のほとんどを一人で過ごした。
何でも同じがいい、女の子達には、どうしても馴染めなかった。
そうはいっても、別に寂しかったわけでもない。
同じような考えの人はいるもので。
桜も、その一人だった。
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