恋愛って。

4/6

1人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
『昨日どこに消えたのよ』 桜がウイスキーの入ったグラスを飲み干して言った。 『スイートルームに泊めてもらった。お金持ちっていいよね、やっぱり』 私は昨日の夢のようなできことを反芻していた。 とびっきりのスイートルームで二人っきりのディナー。 質のいいシャンパンで酔っぱらいながらのセックス。 そして、夜景を見ながらジャグジーにつかって、極上の時間を過ごしたのだ。 若いときはお金がなくても愛があればいいなんて、愛を知りもしないのに叫んでいたけど、今は違う。 やっぱり愛なんてわからないけど、お金は人を幸せにしてくれると確信してる。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加