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「ちょっ、と、
何やって……ぅ……ぁッ」
便器とお友達の俺の背中から久野さんが覆い被さる様にして、柔らかく触れてくる。
酔っぱらったのがイケなかった……
本当に酒には弱くて、いつもはビールでも2杯が限界……つか、致死量。
それを飲みきる頃には寝るか吐くか……
記憶が飛ぶか。
今日は偶々、吐く日だった。
一件目のまるで会社の忘年会の様な食事会が終わり、いそいそと身を縮めながら電車に急ぐ女子達に紛れたつもりが……
「お前もたまには付き合えぇー!」
同じ班の先輩に胸に抱えた鞄を取り上げられ、従わざる終えなくなった……
この先輩、時々参加する俺を見るたびに同じ事をする。
だから、見付からないようにこそこそしてるのに…何故かいつも鞄を取られる
普段は優しくて頼りになる先輩なんだけど……これはちょっとメンドクサイんだよな……まぁ、言わないけど。
満遍なく人当たりよく、八方美人、本音と建前。
そんなの当たり前
世の中上手く渡るため、仕方ないよね?
でも、出来る限りの面倒事には付き合わない
そうやって、俺の生活のルールは成り立ってる。
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