第一話 蜃気楼

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出されたハイボールはウィスキーが薄いけれど、 ペパーミントで味付けして、口当たりが良かった。 そして、それは濃くなる唾液を薄めることができた。 最後何枚かは背中や尻に赤い筋が付いていた。 それが何を意味するかは、亜紀にもわかった。 「マスター・・・」 「はい?」 「私・・・」 「やはり、興味があるんですね」 「ええ・・・」 亜紀はマスターの表情をじっと見つめた。 「では、携帯の番号とアドレスを交換しましょう」 「はい」
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