第1章

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今から遡る事、数時間前 江夏 「それでは、孔明殿は、単独で呉に参るおつもりか」真鍮の鎧を着た超雲は言う。 「今、我が劉備軍は、宿敵、曹操に終われ、風前の灯でございます。そのためにも、南の大国、呉に魏の曹操を撃ってもらうしか方法はございません」孔明は、みんなに述べた。 「しかし、危なくないのか」数人の男性陣に紛れている心配そうに一人の女性が声をかける。 「ご心配には、およびません。私の兄、諸葛謹は、呉に士官しております」孔明は冷静に答えた。 女性は、みんなの顔色を伺ったが、みんな難しい顔しているが、どこか納得している。 「仕方ない。それしか道はないかもしれない」女性は、渋々納得した。 「それでは、行って来ます」孔明はみんなに一礼すると、静かに出て行った。
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