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「私もハッキリとは知らんが、例えば自分の身体の中の細胞……。ミトコンドリアなんかも自由に操ったり、再生させたりすることが可能になるらしい。つまり、永遠に歳をとらんってことだ」
「そ、そんなことが?」
「まぁ、マダム瑞希は100%使えてないらしいから、皺くちゃの魔女みたいな風貌だが、それでも今から二百年ちかく前の、平成時代から生きているっていうんだからな」
「平成……ですか? え~~と確か、江戸時代の次が明治時代で……」
「林田くん。もういい」
「は、はぁ」
「戦闘ロボットももちろん開発は続けるんだが、さっき言ったように、いつまで続けられるか分からない。そこで戦闘ロボットに代わる新兵器を開発することになった」
「えっ! 新兵器ですって! それはいったい?」
「おいおい、林田くん。この話の流れなら、もう分かるだろう」
「ヒューマンウエポンですか?」
黙って聞いていた初老の男が口を開いた。
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