河内のペルセウス

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すっかり暗くなった秋の夜空。 僕はこれからしてあげたいことを伝える。 これが今、 一番してあげたい事… 喜んで貰えないと意味がないけど。 東大阪には花園ラグビー場があって、 そこには大きな公園が隣接する。 そこのベンチに腰を掛け、 夜空を見渡す。 「光男?こんなとこに連れて来て… してあげたい事って、 変な事ちゃうやろなぁ…」 「はいはい。 あっ!あった!」 俺は雲ひとつない夜空を指差した。 「何?どしたん?」 そう言って2人で夜空を見上げる。 「あそこにWが見えるやろ?」 「うん。」 「あれがカシオペヤ座で、 その下側にあるのがアンドロメダ座。 その左にあるのがペルセウス座。」
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