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「ちゃうわアホー!
ええか…」
やばい、
ばり緊張して来た…
「俺は由美ちゃんのペルセウスになる。
基本ヘタレ[臆病者で情けないタイプ]な俺やけど、
由美ちゃんの王子、ペルセウスになれるように頑張る!
これが俺がしたいと思った事。」
「うわぁ~恥ずかしないん?」
「恥ずかしいわ!
由美ちゃん、
俺の彼女になって下さい!」
どすっ…
お腹に響く鈍痛。
「見て!」
そう言って、
袖を捲って見せる細い腕。
「さぶいぼ立ったらしばく言うたやん!」
と満面の笑みを見せられたと思ったら、
柔らかく頬に合わさる唇。
「これがうちの答え。」
不器用でも、
強き男になろうとする光男…
町工場の副社長は、
やってることは小さくても、
大きな夢を見て…
いつかペルセウスになるだろう。
fin
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