河内のペルセウス

5/15
前へ
/15ページ
次へ
っていう由美ちゃんの目線は俺の額にある。 「そうやなくて、 カツラなん?」 「そうそうそう。 見てみるか?」 「うん。」 って乗っかって見たものの… 「じゃあ引っ張って?」 といって頭を差し出す。 出会って2分で、 髪の毛を引っ張ってるって、 これはいったいなんやねん。 と、心で思いながら、 差し出した頭の底面にある俺の顔は、 この不可解な状況ににやけている。 くいっくいっと引っ張りながら… 「あれぇ?取れへん…」 といっている由美ちゃんに、 横で見ていた田中の彼女の夢ちゃんが… 「せえので思いっきり引っ張ろか?」と、参戦。 「せえーっ「待って!」のっ!」 「あっ?」
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加