3人が本棚に入れています
本棚に追加
「お客?そこのヤツじゃなくて?」
客と訊いて由良が、瑠華の隣にいた少女を指す。
「あぁ…輝螺(キラ)は違うよぉ~♪一応だけどねぇ」
由良に指されて、不貞腐れた輝螺に苦笑いしつつ答える。
「面倒な証ねぇ…。さっさと支度しなさい?それとも…クスクス。」
不貞腐れた表情から妖しい微笑みを浮かべる輝螺と、渋々支度をする由良。
その2人に苦笑いする瑠華と支度の終えた沙耶。
「それでは…行きましょうか」
数分後、由良の支度が終わる頃、輝螺が行き先も告げずに縁側から外へ出る。
そこで初めて由良と沙耶は、現実を知った。
"ここは自分たちの知っている街ではない"
ということを―
最初のコメントを投稿しよう!