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外へ出ると、いつもと同じ光景が広がっていた。
ただ静か過ぎること以外は…
4人は今、ある場所へと向かって走り続けていた。
「はぁ…。訊かなきゃ良かった…。」
溜め息をつく由良を見て、輝螺がケラケラと笑う。
その様なやり取りがあったのは、数分前のことで…
――――
数分前
――――
「輝螺…だっけ?いい加減に、何処に行くかくらい言いなさいよ!?」
家を出て2、3km程走ったところで由良が、何も言わず走る輝螺に訊く。
最初は「付いて来れば分かる」と言っていた。由良が何度も訊くと「それなら教えてあげる」と笑いながら答えた。
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