月下舞踏
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「…沙耶?あぁ~何でもないよ?」 心配する沙耶に瑠華は、微笑んで走り出した。 (…何もないといいけど…もし…あの子だったら…) そこまで考えていたが、今はやるべきことに意識を戻す。 今は由良たちの安全が最優先…と 前を走っていた輝螺が、急に立ち止まる。 そこには、紅い靄(モヤ)が行き先を覆い隠していた。 「…何…コレ?」 絶句する由良と沙耶だが、瑠華と輝螺は視線を合わせ互いに頷く。
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