3人が本棚に入れています
本棚に追加
「そこのお兄さん方ぁ~、ちょ~っと通してくれないかなぁ?」
緊張感のないまま瑠華が、その集団に近付く。
だが、虚ろな目で4人を見るだけであまり反応がない。
集団の先頭にいた者が右腕を凪ぎ払うと、異音が響く。
「あららぁ~?交渉決裂かなぁ?」
凪ぎ払う瞬間に瑠華は、バック転で3人の場所まで戻っていた。
「ねぇ瑠華?あの集団…ヤっていいかしら?」
戻った瑠華に、うっとりとした表情の輝螺が訊く。
が、瑠華が笑っていないことに気付き、呆れのポーズを取った。
「仕方ないわね…」
「もう時間があまりないみたいだから…」
4人の周りには靄しか見えなくなっていた
最初のコメントを投稿しよう!