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※ ※ ※
「到ちゃ…ん?」
ある家の前に着いた瑠華は、台所であろう場所から声がするのを聞いた。
しかし、慌てる様子もなく瑠華は台所へと歩きだしていた。
※ ※ ※
その頃の台所では2人の少女が並んで準備をしている。
が、突然茶髪の少女が「あっ」と小さく声をあげた。
「由良さん、どうかしましたか?」
銀髪の少女が、茶髪の少女―剣城由良の背中に抱き付く形で尋ねた。
先ほどから冷蔵庫の一点を見ていた由良の顔が緩んでいる。
というか緩み過ぎて少しニヤケ顔になっていた。
「沙耶ぁ…早くコレ食べたいよぉ。」
沙耶と呼ばれた銀髪の少女は
「もう少し待ってて下さいね?」
と少し意地悪っぽく微笑んで由良から離れた。
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