平凡

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「じゃあ、こっち来て?」 「え?」 パシッと俺の腕をとって彼女は走り出す。 「おい!どこ行くんだよ!?」 「未來屋――!!!」 周りの景色がびゅんびゅん過ぎていく。 すると、いきなりブレーキがかかった。 「ついた!!!!」 あっと言う間に彼女が言う"未來屋"についたらしい。 「...ここが未來屋...?」 学校裏の坂の途中。 年期の入った建物はどこか懐かしくて、今までどうして知らなかったのかと思うくらい存在感があった。 「そうだよっ!さ、そこに座って?..すいませーん!レモネード2つ下さい!」 「...」 俺が店先のベンチに座ると程なくしてレモネードが出てきた。
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