プロローグ

36/36
前へ
/560ページ
次へ
「それではお話し致しましょう。 そうそう、お話しする前にあなた方はエジプト人の長い名前に馴染めないようなので、名を略してお話させていただきますね」 老人はそう言って、王の間の床にあぐらをかいて座り、私と雄太も老人の向かい側にしゃがみこんだ。 こうして、私たちはこの老人から生涯忘れることのできない、美しくも悲しいエジプト王室の物語を聴くこととなったのだった。
/560ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5035人が本棚に入れています
本棚に追加