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今日は心地よい風が吹いていたので、窓を全開にし、部屋に風を通していた。
部屋に流れ込んでくる爽やかな風に目を細めながらはたおりを続けていると、外から友人達が駆け寄り、窓から顔を出した。
「イシス、イシス、聞いたわよ!
ネフェル王子に花束を渡す名誉ある町娘の一人にあなた選ばれたんですって?」
「悔しいけど納得だわ。この町一番の美女ですものね」
「おめでとう」
友人達は口々にそう伝え、羨望の眼差しを見せた。
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