第一章 ナイルの川岸で

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ネフェル王子が国を離れたあと太陽信仰『ラー』派の勢いは増し、 『オシリス』派の人間は、以前よりも小さくなって生活するようになってしまった。 ――そうして2年。 ファラオから召集がかかり、そのネフェル王子が帰国する。 確か彼は私と同じ歳だったはずだから、もうすぐ16歳になるはずだ。 遠目でしか見たことがないけど、堂々とした少年だった。 きっと立派な青年になったことだろう。
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