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「遅かったじゃないか!」
イシスが洗濯を終え家に戻ると、両親は待ち構えていたように駆け寄って来た。
「ほら、このドレスを着て準備をしなさい!」
「ちょ…ちょっと何を大袈裟な」
「何も大袈裟じゃないよ、あんたが拍子抜けすぎるんだ!
帰国する第一王子に花束を渡すというこれ以上ない名誉に恵まれながらも、どこ吹く風なんだから!
我が家の名誉なんだよ」
と呆然とするイシスに無理やりドレスを手渡し「化粧もするんだよ」と奥の部屋に押し込んだ。
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