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「これは、私も母からもらった宝物だよ。あんたの瞳の色と同じで、よく栄える。美しいよ」
すると父もイシスの頭に鍍金の頭飾りを乗せ、
「イシス、お前に女神の名をつけたのは、間違いではなかったよ。大層な名前をと周囲の失笑を買ったがね」
と目に涙を浮かべた。
そんな両親の姿を前にイシスは『一体何やっているんだか』と呆れ顔で息をついた。
両親は盛り上がりに欠けるイシスを無視するかのように、
「さっ、帰還祭に行くよ!」と手を引っ張った。
「分かったわよ、引っ張らないで」
イシスは『仕方ないな』と息をつき、帰還祭が開催されている『神々の広場』に向かった。
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