電車の中で鼻血出た時の絶望感

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勇者「神様ありがとー!」 魔王「あ、あのあの! ほんっとうにありがとうございました!」 神様「あー、素直な子たちはカワイイなぁ」 天使「ふん、どーせ私たちは素直では無いですよ」 主人公「しっかし、なんか凄いことになってきたなぁ。吸血鬼どうこうとか、神がどうこうとか」 勇者「うん、そうだね。正直何が何やらで……」 魔王「あたいなんて一日に色々なことが起こり過ぎて、頭がぐちゃぐちゃだよ……」 勇者「色々って?」 魔王「えっと……」 少女説明中………… 天使「なるほど……辛いことがありましたね」 魔王「うん。けど、あたいは前に進まなきゃならないから。落ち込んでもいられないよ」 神様「んー、君さぁ行くとこないんでしょ?」 魔王「あ、はい」 神様「主人公たちと一緒に旅すりゃいいんじゃね? 成長にも繋がるだろうし、一人よりは安全だろうし」 魔王「え……でも」 勇者「魔王と勇者がパーティを組む、か。面白い! やろうよ! 一緒に冒険!」 主人公「俺も構わないよ。勇者や天使と比べりゃ全然良い子そうだし」 勇者「どういう意味よ?」 主人公「言わなきゃわかんねぇの?」 天使「…………」 勇者「ん? どうしたの、天使ちゃん」 天使「このままじゃ、ダメだと思います。我々は、まだ弱い、弱過ぎる」 主人公「たしかに、奴らとの差が今回は顕著だったからな」 勇者「神様が奴らを倒せばいいじゃん」 神様「やだよ、めんどい」 勇者「えー!? 大体、なんで奴らを見逃したのさ!」 神様「倒すのは簡単だけど、2万人もいたら全滅させる前に、君らの誰かが確実に殺されてたからねぃ。奴らも一応神クラスなんだから」 主人公「吸血鬼だけ、そのことに気がついてたみたいだな」 神様「そうだねぃ、ムカつくよ」 天使「では、我々が強くなるしか……」 神様「そうだよ、君らには強くなってもらう。そのためにも、修行の旅に行くんだ!」 勇者「修行の旅?」 神様「ああ、そうだ。この世界だけじゃなく、様々な世界の達人から学んで来い」 主人公「なるほど、おもしれぇ!」 神様「素晴らしい返事だ。それともう一つ」 天使「なんです?」 神様「当分シリアスはない」 魔王「それ言う必要あった?」
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