297人が本棚に入れています
本棚に追加
/417ページ
大会会場(軍内部のやたら広い部屋)
大元帥「さあ、お待たせしました! 愛するあの子はちょっぴりコールド、男を磨いて心をホールド! 天使さんの花婿に相応しいのはだ~れだ? 大会ぃ!」
バカ「いえぇぇぇぇぇいぃ!」
魔王「わー」ぱちぱち
勇者「いえー」ぱちぱち
中尉「……」ぱちぱち
天使「マジでやるんですか……」
大元帥「それではルールを説明します。出されたお題に対して、自身の持てる全てを出し切って天使さんを満足させるのです!」
僧侶「ふむふむ、なるほど」
主人公「ざっくりし過ぎじゃない?」
大元帥「種目は五つ! 五つの競技を終えて、選ばれた回数の多い男の勝利です」
主人公「五つなら、先に三勝したらそこで大会は終わりなのか?」
大元帥「いや、とりあえず五つは全部やってもらうよん。そっちの方が面白そうだし」
主人公「こっちは全然面白くないんだけど」
大元帥「にゃはは」
主人公「軽く流すな!」
バカ「ふっ、狼狽えるな。どちらにしろ、五つの勝負は全て俺がもらうがな」
主人公「さいですか」
バカ「はぁーはっはっはっはっは!」
主人公(うるさっ)
大元帥「勝敗を決めるのは我々6人の女性陣」
勇者「はい!」
魔王「頑張りますっ!」
中尉「まあ、大元帥の命令なんで精一杯やる」
僧侶「ワクワクするねー」
大元帥「ただしっ! 天使さんの一票は二票分の扱いにします! つまり合計7票で、票数の多い方が勝ち」
主人公「それを5戦やるのか」
大元帥「そういうこと。勝負内容はもうこちらで決めてあるよん!」
主人公(うーむ、勝負内容次第ではマジで全敗もあるな。言うても俺は一般ピーポーだし)
バカ(何の勝負でも俺が負けることは無いだろう。まあ、天使様のために全力を出させてもらうぞ)
魔王「ねぇねぇ、天使お姉ちゃんはどっちに勝ってほしい?」ひそひそ
天使「どっちでもいいですが、どっちも花婿にはいりませんね」
魔王「ひゃーキッツイこと言うなー」
中佐「大元帥、準備出来ました」
大元帥「お疲れさまー!」
主人公「準備?」
大元帥「そうだよん。勝負のために色々用意しました!」
主人公「この部屋も勝負のためか」
大元帥「さあて、気になる第一戦目は…………料理対決だっ!」
最初のコメントを投稿しよう!