第1章 嫌い

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今日のオススメは、濃厚カスタードのクリームパンらしい。 もう少ししたら客がひっきりなしに来る時間。 少し急いで口にパンを詰め込んで食べる。 カフェオレで流し込み食べ終わると立ち上がりカップをカウンターに置いた。 「…ご馳走さまでした。」 ニッコリ笑ってカップを取り中に行く店長と同時に、私もレジに立った。 しばらくすると客が入ってくる。 休日の午前中はおばちゃん層が多い。 勿論、本日のオススメ目当てだ。 大体、来る客は顔馴染みになっていて。 『おはよう。莉李ちゃん。今日も可愛いわね。せっかくの休みなのにデートとか行かないの?』 レジを打ちながらパンを袋に入れていると話しかけてくるおばちゃん。 毎回、同じ様な事を言われる。 「…1560円になります。」 質問に答える事無く、合計金額を口にする。 はい。と渡されるお札にオツリを渡す。 「…ありがとうございました。」 『ありがと。じゃ、莉李ちゃん。頑張ってね。』 午前中はこんな感じ。 お昼は2時頃に休憩。 一旦、店を閉める。
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