夏の終わりに

「ところで俺
　昼食まだなんだけどさ。
　……ナツキ？」

　トオルの声に
　私は我に返った。

　そして考えなしに
　うなずいてしまった。

「え？
　ああ、そうね」

「よし、じゃあ
　昼はおまえのおごりで
　決まりね」

　…………

　いつの間に
　そういう話に
　なっていたのだろう？

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