赤のあのかお

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赤信号を無視して歩く 危ないことはわかっていても 青になるのを待っていたら あなたは雲に隠れてしまう 秋の夜は涼しいはずなのに 明らかに違う体感温度 明かした気持ちに赤面して あなたではなく空を見たの 赤い月は熱く燃え上がり 赤くなった目からの滴を あっという間に蒸発させた あんな真っ赤な月は見たこともなく あんな優しい笑顔は初めてだった ああまだ私はここにいてもいいんだね
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